受講生の声
日立造船株式会社 機械・インフラ事業本部 産業装置ビジネスユニット フィルタープレス技術部
部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。
ゼロから設計するにはどのように仕事を進めればいいのか、そこが課題でした。
平泉様:
流用設計が多い部署のため、これまでゼロから設計をすることがありませんでした。ゼロから設計するにはどのように仕事を進めればいいのか、世に新しいものを生み出すにはどうしたらよいか、といったことは全く経験が無く、そこが課題でした。
早川様:
トレーニングが始まる前までは設計とは全く関係ない部署にいたので、「設計とは何か?」ということで、全くわからない所がスタートだったので、設計の全体像を知るということが課題でした。
荒木様:
私も平泉と同じように流用設計が多い部署で、その中でも、私は過去に開発機の案件に関わることがあったのですが、当時は上司が喋っていることをただ聞き流すだけで内容があまり理解できないこともありました。新規設計業務の基本的な考え方を身に着けることが課題と感じていました。
後藤様:
課題としては、空間認識能力を高めることでした。図面ばかりではなく、物として考えられるようにしないといけないとは思っていました。
若井様:
もともと大学で学んだ設計の基本的な知識を忘れた点も多く、本質的なことから理解が不足していたので、正直全体的に課題だらけでした。
イメージがしやすく、わかりやすかったので、すごく頭に入ってきやすかったです。
平泉様:
正直、最初のイメージとしては、機械要素の関係やギアとか、どういう駆動するものがあるとか、具体的な設計に関する研修だと想定していました。
ただ実際には100円均一で販売している商品を解体して、部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。今度は自社の製品に置き換えて、付属で部品を付けるにしても、「じゃあこれはどういう機能をもたせるものなのか」とかの意識が強くなりましたね。
早川様:
受講前のイメージは自社製品について深掘りしていくものと思っていました。実際は身の回りの物を使って様々な設計的な検討を行ってきた為、イメージがしやすく、わかりやすかったので、すごく頭に入ってきやすかったです。
荒木様:
私の最初のイメージは、何かお題を出されて、それに対して今ある知識をフル回転させ、製品の設計をやり遂げるような研修だと思っていました。実際は、その前段階の部分がメインで、考えやすいお題から、物の機能や製造方法など、基本的なところから学ぶことができたので、良い意味で凄くギャップがありましたね。
後藤様:
受講前は、もっとテキストをゴリゴリにやるような、それこそ数式が羅列するような勉強ばかりだったら怖いなと思っていました。実際は、ディスカッションやグループワークの割合が多く、意欲的に取り組めたので受講しやすかったですね。
若井様:
私は途中からの受講なのですが、ディスカッションや発言する場も多かったのが、受講前とのギャップでしたね。
物の作り方や作っている物に関しての視野が広がったと感じています。
平泉様:
そうですね、やはり部品ごとに機能があることを勉強させていただいたので、自社の機械で何か機能を追加するときにはどのように付加するのかを実践できるようになったと感じています。
あとは、会議や打合せとかの場でも、目的や時間を気にしながら打合せができるようになったのかなと思います。
早川様:
私はやはり、毎回実施したアイソメ図を描くことは成長できたかなと思いますね。最初の頃は本当に設計に来たばかりで、図面を読むことすらできなかったので、そこから考えるとすごく成長できたかなと思います。
荒木様:
設計に関する基本的な考え方が学べたので、通常業務で活かせる部分、応用で活用できる部分など、自分で色々と考える機会ができたのがよかったと感じています。業務で使える知識に関しては実践してやっていきたいと思っています。
後藤様:
物の作り方や作っている物に関しての視野が広がったと感じています。これまで自社製品にしか興味がなかったのですが、いろんな題材があって、「樹脂のものだったらこんなふうに作っているのか」「こんな加工でやっているのか」という、物の作り方の興味が自社製品以外のところにも広がったと思いますね。
若井様:
私は工程に関する知識がつきました。また製品、部品1つ1つの機能や、色々な見方というか捉え方が学べたと感じています。
「こういった根拠があるから、こういうふうにしたいとか」、それを相手にも伝えられるようにしていきたいと思います。
平泉様:
グループディスカッションで、みんなの前で発表することはトレーニングになりましたが、人に伝える力はまだまだ不足していると思っています。頭の中では何となく理解でき、解決の仕方も分かっている。でもそれを人に言葉で伝えることや文章で読んで分かるように残せるかというと、まだ出来ていないと感じます。今後は残せるようにしていきたいなと思います。
早川様:
私も課題としては文章を書くことですね。今回のトレーニングで、5W1Hやテクニカルライティングで表やグラフを使うといったことを学べたので、今後の業務に活かしてやっていきたいと思っています。
荒木様:
要因分析を今後は意識して活用し、かつそれを自分の中だけで済ませるのではなく、「こういった根拠があるから、こういうふうにしたいとか」、それを相手にも伝えられるようにしていきたいと思います。考え方もそうですが、伝え方をうまくできるようにしていきたいですね。
後藤様:
課題は、精度の高い図面を残すことです。「なぜここが5mmなのか」などを説明できるように、自分の意図を盛り込んだ図面を書くのが大事だなと思いました。図面にそこまで触れる職ではないのですが、作成する際は意識していきたいと思います。
若井様:
私は立体図がまだ得意では無いので、そこを高めていくことですかね。
課題と言えば、プラレールですかね。
平泉様:
アイソメ図は研修でいつもやっていましたね。普段書く機会がすごく少ないので、最初は「こんなにも自分は書けないのか」って思っていました。でもアドバイスをいただき、徐々に書けるようになりましたね。今も汚くてセンスが無いとは思いますけど。
早川様:
課題と言えば、プラレールですかね。これは身の回りによくある製品ですが、良く見ると実に設計観点では多くのことを考えないといけないということがわかりました。例えば電池部分ではこのような仕様でないといけないなど、全然考えていませんでした。
ここまで「ゼロから設計シリーズ」の第一期と第二期を見てきて、受講した若手エンジニアが流用から抜け出して少しずつ自分で考えて設計し、製造を考慮して作図するようになってきているのではないかと感じています。
自分たちで考えて答えを出し、発表を通じてアウトプットするということで、想定していたよりも実践的な教育でした。
課題は大変でしたが(笑)
若手育成のために「ゼロから設計シリーズ」を導入しましたが、結果的に管理者である私が一番学べたと思っています(笑)
また、想定外でしたが受講後に設計部門の売上が伸び、設計部門の売上が会社売上の4割を占める月も出てきました。