受講生の声
オムロン ヘルスケア株式会社
自分が経験したことがなかったことを網羅的に学べたことが良かったなと思っています。
自分が携わっていない製品を担当するとなった場合、設計のスキルに不安を感じていました。
矢倉様
私は、入社してからずっと一つの小型商品の開発に携わっていました。会社では様々なカテゴリーの製品があり、なかには大規模な製品もありますが、自分が携わっていない製品を担当するとなった場合、設計のスキルに不安を感じていました。研修で全体的な設計スキルが身につけば良いなという期待をもって受講しました。
阿部様
私は、商品開発を進めていく中でこれまでは今までの経験に頼り、似たようなやり方でずっとやってきた感じがありました。設計業務でいうと、一部のブロックや、一部の追加機能の検証業務がほとんどで、全体を見て設計できていないというのがあり、そこが自分の課題かなと思っていました。その時に丁度研修の話があり、受講しました。
落合様
私は、コストダウンなどの部分的な設計は行っていましたが、製品全体の設計をしたことがありませんでした。まだまだ設計経験が少なく、設計者が何に注意して設計したら良いのか分からないということもあり、人に教えたり、レビューする際に不安を感じていました。
宮崎様
私は、誰かが設計したものに対して評価や検証する業務を主に行っていました。その為自分で設計する知識や経験がなく、設計者として必要な思想やスキルに自信がなかった為、研修を通じて得られるものがあればと考えていました。
グループワークやディスカッションが多くて、それが率直に意外でした
宮崎様
実際の商品を使ってメンバーと議論をする部分が時間的に多く、内容もかなり密だった為、議論をかわす中で知識を深められた点は、受講前と受講後のギャップで良かった点と感じています。一方で、設計全体を通して学べるのがこの研修の目的であると思いますが、個人的には詳細設計をさらに深堀りできると良いなと思いました。
落合様
受講前は講義と実習が半々ぐらいで進むのかなと想定していました。しかし実際は、毎回セッションでグループ分けをして、課題に対してグループで考えた内容を最後に発表するという形でした。講義も自分で手を動かしたり、議論したり、自分たちで進めていくことが多く、思っていたよりも自分たちで結論を出す作業が多かったなというのが印象的でした。
阿部様
私も事前情報では、座学と自分たちで取り組むのが半々というのは聞いていたのですが、実際は半々なのでしょうけど、感覚的に自分たちで考えて取り組むことが多かったというイメージです。ディスカッションも良かったですが、受講者同士の過去の経験や失敗、講師の方の現場における失敗経験などを聞くことができたことは、自分的にはかなり刺激になりました。
課題は大変でしたけど、楽しかったイメージが残っていますね。
矢倉様
そうですね、私も今皆さんから出てきた意見と同じような感じで、講義形式で受講する時間が大半を占めるのかなと思いきや、結構、グループワークやディスカッションが多くて、それが率直に意外でした。また他の人の経験談を聞けたことも良かったです。社内でも、過去にトラブルがあった内容を定期的に情報共有する場があるのですが、そこで機械的な報告を聞くよりも、今回のような場でトラブル内容を聞くと、より身になりやすいと言うか、入ってくるなっていうのはありましたね。
設計者として何に対してもメカニズムを理解するという習慣がつきましたね。
阿部様
実践で活かせた部分でいうと、ちょうど設計内容をレビューする機会が増えつつある状況で、これまでは点で見た感じで、技術的なところをレビューするイメージだったのですが、インプットに対して設計が適しているのか、組み立て易いか等、全体を通したレビューを意識してできるようになったかなと感じています。
落合様
実践で活かせた部分としては、分からないことがあったときにすぐに調べる習慣がつきました。それから設計者として何に対してもメカニズムを理解するという習慣がつきましたね。行動が変わったと思います。
宮崎様
私は二つありまして、一つ目はなぜそういう設計になるのか?というのは、研修を受ける前より、考える癖というか回数が増えていると感じます。分からなかったらその商品を設計した担当者に直接聞きに行き、図面を見て想定し、そのような考える癖や行動ができるようになりました。
二つ目は、研修の中で、上流工程で設計の8割が決まるというお話があったのですが、研修後に、たまたま新しいテーマに関わることがありました。その中で、構想設計の段階から金型構造や組み立て等の工程を意識した内容を会議で提案することができたのですが、そのような視点はすごく活かせていると感じています。
矢倉様
私は自分が経験したことがなかったことを網羅的に学べたことが良かったなと思っています。例えば電源ACアダプターの製品ってこれまでは設計したこと、携わってきたことが無かったのですが、その後、他部署のACアダプターに関する設計レビューをする時に、講義で得た知識が役に立ちました。また、先ほど落合さんからも話しがありましたが、原理をより深く考えるようになりましたね。
業務をやっていると、大学の授業で習うような電気的な回路や計算というのは、なんとなく、ふわっとした形で概念的に捉えていたところもありましたが、改めて講義の中で問題を出して、皆で解きながら行う時間を設けてくださったので、かなり復習になりました。大学のときに受けたのと、社会人で現場の経験を得た上で改めて学ぶのでは、頭に入ってくる質が違うと感じました。
設計者としてのスキルアップをしていかなければならないという目標を持ちしました。
矢倉様
はい。よく言われますけど、「わかる」と「できる」はやっぱり違うなっていうのを思いましたね。講義も含めて講師の方にはいろんな話をしてくださって、そのときには頭では理解するのですが、実践でいざそういう場面に直面した時に、すぐにそれができる、アウトプットとして出せるかというのは難しかったりしますね。やはりそこは、泥臭く実践経験を積んでいくことが大事であると感じました。
落合様
研修の中で、設計というと詳細設計ばかりをイメージしがちだったのですが、実際は金型の構造や製造方法、前工程や後工程の知識が設計者としては重要である点に気づきました。その為実際に前工程や後工程を見に行って、理解を深めて、設計者としてのスキルアップをしていかなければならないという目標を持ちしました。
宮崎様
私は全体像を把握して、前後の工程が大切なのだということは理解しつつも、いざ自分が設計しますって、詳細設計のステージになった際に、自分の図面を書いたり、モデルを作ったりという作業を進める力っていうのが、まだまだ自分では足りていないな、ということを実感しました。その為全体を把握しつつ、実際に自分が手を動かしていくスキルが、今の自分の目標になっています。
阿部様
商品全体の流れを学んで、システム全体を設計するときに、エレキ的な設計知識だけじゃなく、やはりメカ・ソフトと連携することが非常に重要だと感じました。エレキ設計者は、メカ・ソフト両方と連携していける立場の為、全体を見渡せる立場なのかなと。メカ・ソフトの表面的な部分でもいいので、知っておくのが重要だなと改めて思いました。
部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。
ここまで「ゼロから設計シリーズ」の第一期と第二期を見てきて、受講した若手エンジニアが流用から抜け出して少しずつ自分で考えて設計し、製造を考慮して作図するようになってきているのではないかと感じています。
自分たちで考えて答えを出し、発表を通じてアウトプットするということで、想定していたよりも実践的な教育でした。
課題は大変でしたが(笑)
若手育成のために「ゼロから設計シリーズ」を導入しましたが、結果的に管理者である私が一番学べたと思っています(笑)
また、想定外でしたが受講後に設計部門の売上が伸び、設計部門の売上が会社売上の4割を占める月も出てきました。