受講生の声
株式会社浜野製作所 設計開発部
設計部門の売上急増。
体系だった教育を求めていた。
新しい部署の為、設計を体系的に学ぶ機会が無かった。
もともと浜野製作所は部品の加工業を得意としていましたが、会社の成長に合わせて設計の委託業務まで業務領域を広げていきました。メンバーは私を入れると5人いるのですが、そのうちの3人が高専の子で新卒です。
新卒の子に、大手企業や新進気鋭のベンチャーの方々と、打ち合わせから物をつくるところまで全体を担当してもらっています。修行の場としては非常に良いのかなと思う反面、当社も職人気質な会社だったので、体系的に設計を学ぶとか、図面の描き方を学ぶとか、幾何学の計算がどうだとか、そもそも、「金属」というところにフォーカスしてきたものの、樹脂ってどうなってんの?とか、貴金属ってどうなってんの?というところは、なかなか知る機会がなかったんですよね。
職人さんたちに聞くことはできますし、気の良い職人さんも多いので聞けば教えてもらえるんですけれど、やはり実地訓練だけじゃなくて、体系的に学ばないと、全体的に見れないなというのが課題としてありました。
また、みんな仕事に忙殺されていた部分があって、日々の仕事に対するスキルは上がっていくんですけれど、じゃあ一年後、二年後に自分がどうなっているんだろう?というところに思考がいっていなかったんですね、私も含めて。数年後こうなっていようねというのが、こちらも出せていなかったし、彼らも「いつまでこれを続けるんだろうな」という、ある種の疲労感もありましたね。
設計の入り口から出口まで全体を教えてくれるのは「ゼロから設計シリーズ」だけでした。
個人のキャリアアップ、組織力を更に高める上でも設計を体系的に学ぶ必要があると感じ、そこから色々と外部の研修会社を探しました。それこそ商工会の研修やメーカーさんがやっている研修もありました。中には非常に面白そうだなというものもあったのですが、やはり学べることはデータ解析など一部業務なんですよね。それって付け焼刃的な感じだと思っていて、あまり気乗りはしなかったです。
それに対して、ゼロから設計シリーズのお話を聞いた際に、この研修カリキュラムであれば入口から出口までというか、全体に対してしっかりカバーしてくれるのではないかと思いました。
設計の上流である考え方から学べたことで、実は設計以外における業務時間が2~3割減少しました。設計に集中する時間が取れたこともあり、売上が大きく伸びました。今では会社全体の売上の4割を設計部門が占める月もあります。
正直ですね、最初にご説明いただいた時には想定していなかった以上の成果が出ています。ここまでいろんなことが変わっていくとは思っていなかったです(笑)。
5名が受講したのですが、特に設計以外の部分での学びが大きかったと感じています。
構想した企画をどうしようとか、現場の人とセッションしないとコミュニケーションに齟齬が発生して良いものにならないよね、といった、人との関わりをどうするのかという示唆もあったり、講師の方々がその道のプロフェッショナルなので、現場での苦労話とか、実はこうやって根回しして何とかやってもらったプロジェクトがあったとか聞くと、ああなるほど、ということがあったので。今までマンネリになりがちだったことに新しい考え方が得られたのかなと。
実は設計者は設計しない時間の業務が沢山あるんです。打ち合わせする時間や、交渉する時間など。受講後はその時間が2、3割は減ったと思いますね。それまでは行き当たりばったりやっていた部分があったので。
その効果もあってか、この5年くらい、毎年会社全体の売上が10%以上成長しているのですが、その中で設計部門の比率は、以前は1割だったのが、今は多いときは3、4割という月もあるので、研修で学んだことを実践で生かせていると感じています。
ラジカセを分解したり、新しいトースターを考えたりと、設計者の考え方を学ぶ等の実践授業が多いので、メンバーの知見が深まるだけでなく視点も広がるので、大学行くよりも価値があると思いましたね。
楽しみながら授業を行って頂けたので、実は一番変化したのは、私かなと思っています(笑)。私自身は管理職であり、設計者ではないのですが、講師の皆様はそういった企画職の人間にも門戸を開いてくれました。また、研修を通じてスタッフのみんなの考え方を知れたことは大きかったですね。
ゼロから設計シリーズを受講された他企業さん(ゴム屋や板金屋、塗装屋等)とパートナーを組んで、現場ツアーをやってみたいですね。
ゼロから設計シリーズのときも、最終講義では実際に現場に行かせてもらいましたが、町工場って下町ロケットみたいに情熱持っている人たちが多くて、そこには、教えたがりの人もけっこういるんですよね。ゼロから設計シリーズで学んだことが現場では実際にどうなっているんだろう?というのをゼロから設計シリーズを受講された会社と一緒に現場のツアーを行い、意見交換するとかやってみたいですね。
部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。
ここまで「ゼロから設計シリーズ」の第一期と第二期を見てきて、受講した若手エンジニアが流用から抜け出して少しずつ自分で考えて設計し、製造を考慮して作図するようになってきているのではないかと感じています。
自分たちで考えて答えを出し、発表を通じてアウトプットするということで、想定していたよりも実践的な教育でした。
課題は大変でしたが(笑)