受講生の声
株式会社浜野製作所 設計開発部
本物のラジカセを分解して設計者の考え方を推測する授業は楽しかったですね。
お客さんに自信をもって説明ができなかった。
現在入社して2年目で、設計開発部として設計の業務を担当していますが、経験が少ないので、自分の設計に自信がもてないというか、何となく絵は描けるのですが、「絶対にこれでなくてはいけない」「なんでこうしたのか」をお客さんに自信をもって言えなかったという課題がありました。
実物を分解しながら学ぶことは学校教育では無かったですね。
高専で、高専ロボコンっていう、ロボットを設計して大会に出るという部活で設計を担当していたので、実際に物を設計して作ることはやっていましたが、学校だと基本的には座学が多くて、教科書を見て、「こういった理論でこのように加工されます、物を作っていきます」とかがわかるのですが、実物が目の前にないので、想像しながらやるしか無かったです。
ゼロから設計シリーズの場合は、実際に「ラジオだとかカメラの筐体の部分はこんな感じです」とか、「ここがこういう形に作られています」とか、「こういう考え方でやっているのが、ここを見ればわかります」とか、実際に見ながら学べるのが大きく異なりました。
あとは、授業内容もそうですが、教えてくださる講師の方は、元々どこかの企業などで設計をしていた方なので、実際の経験に基づいた説明のためにすごく納得しやすかったです。
「新しいトースターを考えてみましょう」という課題は面白かったですね。
「このターゲットなら、こういう形がいいよね」とか、ターゲットによって最適な形が変わってくるので、最初にターゲットをどこに置くのか、その人がどういうふうに使うかを考えるのが面白かったです。これまではふわっと考えていたのが、実際に5W1Hとかを順に考えていくのが新しい経験でしたし、大事なことだなと感じました。高専時代のロボコンは、ある意味、自分がターゲットというか、自分が作りたいものを作っていました。
それが、ターゲットのペルソナをきちんと考えることによって、出来るものって変わるってことを学びました。
なぜその設計なのか、を具体的に論理的に説明できるようになりました。
設計するときには、「実際に使う人がどういうふうに使うか」、「実際に作る時どういうふうに加工するか」ということを、考えようという意識ができてきました。それによって、「そこを考えた上でこの形にしたんだ」というのが生まれるので、それが自分の設計に対する自信というか、多少上がってきたと感じています。
お客さんに聞かれたときにも、「こういう風に使うと想定し、このような形に設計しています」とか、「このほうが安く作れるからこういう形にしています」とか、説明できるようになりました。お客さんに説明できるように設計していくという意識に変化してきたなと感じています。
学んだことを実際の現場でアウトプットをどんどんしていきたいですね。
自分の中で、考え方を学べたので、そこを今後も意識しながら続けていくのが大事だと思っています。私の今のフェーズとしては、いろんな案件をガンガンやって、経験を溜めていくべき時期だと思っているので、それをやりたいと思っています。
あと、設計部署の後輩が入ってきたときには、しっかりと教えられるようになりたいと思います。
部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。
ここまで「ゼロから設計シリーズ」の第一期と第二期を見てきて、受講した若手エンジニアが流用から抜け出して少しずつ自分で考えて設計し、製造を考慮して作図するようになってきているのではないかと感じています。
自分たちで考えて答えを出し、発表を通じてアウトプットするということで、想定していたよりも実践的な教育でした。
課題は大変でしたが(笑)
若手育成のために「ゼロから設計シリーズ」を導入しましたが、結果的に管理者である私が一番学べたと思っています(笑)
また、想定外でしたが受講後に設計部門の売上が伸び、設計部門の売上が会社売上の4割を占める月も出てきました。