受講生の声
日立造船株式会社 機械・インフラ事業本部 産業装置ビジネスユニット フィルタープレス技術部
設計のベースとなる考え方を体系的に学べる研修ということで「ゼロから設計シリーズ」の受講を決定しました。
オーツー・パートナーズさんが設計者を育成する研修を実施されているとお聞きし、興味を持ちました。
本田様:
もともと株式会社オーツー・パートナーズさんには当社の技術伝承活動でコンサルとして参加していただいていまして、設計者を育成する研修も実施されているとお聞きし、興味を持ちました。
1つのテーマを掘り下げるだけでなく、体系的に広く学ぶ必要があると考えていました。
本田様:
社内では技術をテーマごとに学ぶ仕組みはあるのですが、内容も専門的で学んで即実践できるかという点では若手職員にはややハードルが高いと感じていました。
何より製品の設計をするときは、QCDを意識して1面だけを見るのではなく、広く全体を考える必要があります。「クオリティや性能は満足だけど、コストはどうなのか?」「納期が長すぎるのではないか?」といった点です。
そこで1つのテーマを掘り下げるだけでなく、体系的に広く学ぶ必要があると考えていました。そのタイミングでオーツー・パートナーズさんからゼロから設計シリーズをご提案いただいたという流れです。
レベル設定をオーツー・パートナーズさんと調整し、設計のベースとなる考え方を体系的に学べる研修ということで「ゼロから設計シリーズ」を受講することにしました。
本田様:
実はゼロから設計シリーズの前年、1年間オーツー・パートナーズさんに開発的な設計に対する研修を実施いただいていました。この研修はレベルが高く実践的な内容だったのですが、一部受講者がついていくのが大変で、もう少しベースとなる考え方から学ぶ機会があったほうが良いのではと感じていました。
一方で、1年間の研修を通じてオーツー・パートナーズさん側には色々な知見のある方がいらっしゃることが分かりました。また、レベル設定を正しく行えば非常に有益な研修であることは感じていました。
そこでレベル設定をオーツー・パートナーズさんと調整し、設計のベースとなる考え方を体系的に学べる研修ということで「ゼロから設計シリーズ」を受講することにしました。また、以前の研修は1年間でやや詰め込んだものでしたので、今回は2年に分けて研修を実施いただくことになりました。
入り口から体系的に研修を行う会社は私の知る限りなかったと思います。
本田様:
1つのテーマに関する専門的な研修を行う会社はありましたが、私が知っている限りでは入り口から体系的に研修を行う会社はなかったと思います。
自分で考える習慣がついてきて、深掘りして考えられるようになったと感じますね。
本田様:
考え方がしっかりしてきましたね。
中塚様:
そうですね、以前でしたら「それはわからないので教えてください」みたいな感じだったのが、自分で考える習慣がついてきて、深掘りして考えられるようになったと感じますね。
本田様:
元々、設計において配慮しなければいけないファクターを網羅的に捉えられていないのでは、という印象がありました。例えば何か問題に直面するとすぐ前例に倣うというようにです。今回、問題を解決するために色々な解決手法を考える課題もあり、そうした学びを通じて皆の考えが変わってきたなというのは感じています。
演繹法・帰納法的な思考方法に慣れるような研修についてです。
本田様:
そうですね、私としては2つ掘り下げたテーマに関心があります。
1つ目は、テクニカルライティングの部分です。
今回実施した「定型以外の報告書を項目を過不足なく書けるように」というところをもう少し深掘りしたかったです。今回の講習では2コマのみでしたが、ここはもっと増やすべきだったと感じています。
2つ目は、演繹法・帰納法的な思考方法に慣れるような研修についてです。
こちらもカスタマイズで講義をお願いしましたが、特に帰納法的な考え方に慣れないと問題解決の効率が上がらないと思っています。
たとえば、ものづくりの仕事でトラブルが発生したときにいろんな原因を多面的に書きだして原因事象をあぶりだすFTAなどはまさに帰納法的なアプローチだと考えています。
色々な面から見られるようになったと思います。
本田様:
そうですね。色々な面から見られるようになったと思います。
中塚様:
そうですね、考えの捉え方はやはり変わりました。
本田様:
以前はQCDのどこかが欠けているような返答やQCDのバランスが悪い面がありましたが、受講後はQCDのまとまりが良い案を出してくるようになったと思います。
部品がどんな機能をもっているかを考え、色々な要素、機能をもったものの集合体が機械になっていることを理解し、部品一つひとつに意味があるというのを改めて学ぶことができたので、すごく面白かったですね。
ここまで「ゼロから設計シリーズ」の第一期と第二期を見てきて、受講した若手エンジニアが流用から抜け出して少しずつ自分で考えて設計し、製造を考慮して作図するようになってきているのではないかと感じています。
自分たちで考えて答えを出し、発表を通じてアウトプットするということで、想定していたよりも実践的な教育でした。
課題は大変でしたが(笑)
若手育成のために「ゼロから設計シリーズ」を導入しましたが、結果的に管理者である私が一番学べたと思っています(笑)
また、想定外でしたが受講後に設計部門の売上が伸び、設計部門の売上が会社売上の4割を占める月も出てきました。